ガウディ展にいってきた

お久しぶりです!旅行にいっていました…!

旅行の前にガウディ展に行ってきたのですが、それがまた素晴らしかったので そのお話をしようかなと思います。

ガウディとは

アントニ・ガウディ(Antonio Gaudí)スペインの建築家。
代表作はサグラダ・ファミリア。グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなど。

サグラダ・ファミリアは、スペインのバルセロナにある教会。
ガウディが31歳の時に設計を担当し始め、73歳の時に交通事故で亡くなるまでの約40年のあいだ、設計建築を行った。

1882年の着工から、140年以上たった現在においても建設中の建物で、別名は「未完の大聖堂」

サグラダファミリア模型

(写真は今回のガウディ展でのサグラダファミリアの写真。撮影OKだったのでシェアしますね。)

ガウディが師としたもの

いつなにで知ったのかは覚えていないのだけれど、中高生の頃からずっと行ってみたいと思っていたサグラダ・ファミリア。その設計者であるガウディの展示会に行ってきた。

行って分かったことは、「私なにも知らなかったんだなぁ」ってこと。

なぜ今も完成していないの?とか
なにがすごいの?とか

何も知らなかったなぁと。

私が一番感動したのは、ガウディの師匠は誰だったのか?ということ。

ガウディの建築物の師匠は、“自然”なんだって。

幼少期から身体が弱かったガウディは、ほかの子供たちのように遊ぶことができなくて、家の周りの森をずっと眺めていたそうな。

そしてガウディのすごいところは、ただ、「自然をモチーフにした建物をつくった」というだけではなくて

「自然の構造こそが、一番合理的で一番丈夫であるはず」という信念から、自然の構造の中にある規則性を見出して、ひたすら模型を作って実験したこと。

⁡頭の中で設計図をかくだけではなくて、自然を“師”として観察し、模型をつくって再現しながら建築物をつくったんだって。

「新しく発明する」のではなくて、「答えはすでに自然の中にある」と考えていたんだって。

どういうことかっていうと、たとえば

葉っぱのうえに水がたまらないのは、葉っぱの表面の 微妙な “波打ち加減” によるのでは…と考えて、ひたすら葉っぱを観察し、葉っぱと同じ形状の、水捌けのいい屋根をつくったり

木がこれだけの重量の枝を保っていられるのは、“枝分かれ加減” や “根っこの広がり具合” にヒントがあるのでは…と、枝や根っこを観察し、それらを参考にした柱をつくったり

サグラダファミリア模型

柱が木の枝や根っこみたいに枝分かれしているの分かるかしら

「海が好きだから海をモチーフにしてみました」とか「ひまわりをイメージした窓にしてみました」というような発想は、多くの人にとっても、考えうる範囲内だと思うのね。

でも、「一番合理的なはず」「規則性があるはず」と考えるだなんて。
そして、観察して模型をつくって実験までするなんて…。

どれだけ自然を信頼しているんだろう、どれだけ自然を偉大なものとしてとらえているんだろう
どれだけ自然を愛しているんだろう

と思って感嘆した。

私もね
自然が好きだから、魚や花の色やデザインをまじまじと見ては、すごいなぁとは思っていたのね。

「花びらが互い違いに生えている…!」とか「ジンベエザメの点模様って、ちゃんと一列になってるんだ…!」とか。

でも、そこに合理性や、深い規則性があるだなんて 考えたこともなかったんだよなぁ。

展示されていた名言の中に

物事をうまくやるには、まず愛、そして技術が必要です。」というものがあったのね。

それを読んで、「愛が一番最初にでてくるんだ?」と少し意外だったの。「技術じゃないんだ?」と。

だけど、全部の展示を見終わったあとに理解した。

何かに対して「もっとこう、なにか、あるはずなんだ」って思えること、信じられることが、きっと愛なのだろうなと。

ガウディの「この構造には、もっとこう、何か意味があるはずなんだ」って思えることもそうだし
スポーツ選手が「もっとこう…、なんか上手いことやれるはずなんだ」って思うこともそう。

この先があることを信じられることが、きっと愛なんだろうなぁ。

ガウディ展名言1

さらには、ただ自分のつくりたいものをつくるのではなくて

公園の設計を依頼された時は、公園が「第二の皮膚のように景観と調和すること
家の設計を依頼された時は、「使う人の身体に馴染むこと

それを最重要事項として設計したんだって。

家を設計した時なんて、その家で使う人たち全員の手形をとって、平均値をとって、全員の手に馴染むようなドアノブをつくろうとしたんだって。シミュレーションソフトも何もない時代に。

「そこまでするんだ…」って言葉がでなかった。

なぜまだ完成していないのか

長年うっすら謎だった「なんで今も完成していないの?」という問いに対しての答えが得られたのも収穫だった。(ただ私が調べようとしてこなかっただけなんだけどね…)

先にざっくりまとめると

  • 失われた資料の復元に時間を要したから
  • 建築費用が寄付頼みだったから
  • 難しい建築技術を使おうとしているから

ということらしい

①失われた資料の復元に時間を要したから

ガウディは、図面を引くことよりも、デッサンや模型をつくって 実験することに多くの時間を費やした人だったんだって。

どれだけ多くの時間を費やしたかというと、サグラダ・ファミリアの前に設計していた、コロニア・グエル教会なんて、模型をつくるだけで10年…!

ちなみに、そのコロニア・グエル教会は、依頼主が途中で亡くなったこともあって今も未完成なのだとか。

そのくらい多くの時間をかけて作ってきた 模型や設計資料が、ガウディの死後、スペイン内戦によってほとんどが焼失してしまったのだって。

数字や計算式を用いた設計なら、ほかの人でも再現できたかもしれないけれど、独自の模型と 幾多の実験によって考案された設計は、もはや「ガウディの脳内にしか存在しない」といわれた程だそうで

それを弟子や 後世の建築家たちが、模型の欠片や 数少ない資料から読み解くのに膨大な時間がかかったのだって。

②建築費用が寄付頼みだったから

そして なんとこのサグラダファミリア、建築費用はすべて市民からの寄付で成り立っていたのだとか。

それはなぜかというと、もともとの教会のコンセプトが「贖罪」、つまりキリスト教徒の「お金を差し出すことによって罪が洗われる」という献金の仕組みによって成り立っているものだったから。

公的資金ではなく、人頼みだったわけですね。

後世では、観光客の入場料も建築費用として使えるようになったものの、人頼みであることは変わらず…。たびたび起こる反対運動や、コロナ禍によって観光客が減るたびに資金不足に陥っていたのだとか。

ちなみに…。
「反対運動?なぜに?」と思ったので、調べてみた。

それによると
「これは本当に生前のガウディが意図した設計なのか?」という反対や
「サグラダファミリアの増築に伴い、立ち退きを命じられた近隣住民の反対」
「観光客がうるさい」「建築許可が更新されていないことによる反対」
…などいろいろあった様子。

反対運動によって30年ほど建築がストップしていた時期もあったそうな…。そりゃあ建築が遅れるわけだよね。

③難しい建築技術を使おうとしているから

ガウディは、建築学校も卒業していて、しっかりとした建築技術を持った人。

だけど彼は、既知の技術で解決できないと感じた時は、自然を“師”として、今までに存在しなかった建築技法を編み出そうとしたんだとか。

それは自然の中から “幾何学” を見出すことに始まり、模型をつくり、実験し…
ガウディにとって何かをつくるということは、ただの建築ではなく、ひとつの芸術作品をつくりあげることだったそうな。

そんなガウディの信念は「直線は人間に属し、曲線は神に属する

つまり、自然を教科書として建築技法を編み出そうとすると、曲線的になるということ。そして、曲線で建築物をつくるということは、直線でつくるよりもずっと難易度があがるそうで。

建築技法の難易度の高さが、時間がかかっている要因のひとつなのだそうな。

ついに完成か

⁡そうやって、多くの人がバトンをつなぎながら 建築が進んできたサグラダファミリア。

⁡ついに、ガウディが亡くなってからちょうど100年目の今年2026年。メインの部分が完成する予定なんだって。(ほんとのほんとの完成はもう少し先らしい)

それでも、たくさんの人が後世に託してきたものを、見届けられる 今を生きているって、なんてありがたいことなんだろう。

⁡文中で紹介したコロニア・グエル教会のように、完成しないままの建造物だって 山のようにあるというのに。

十分な資料もなければ、反対の声もあがるような中で、数えきれないほど多くの人がバトンを繋いできてくれたというのは、なんてありがたいことなんだろう。

最初、ガウディが建設半ばで亡くなったという話や、反対派の「これは本当にガウディが当初意図したものなのか」という意見を耳にした時

「ガウディは、無念だっただろうか?」と考えてみたの。

「全部自分の手で作り上げたかっただろうか」って。

今の教会をみて「違うそうじゃない、もっとこうしたかったんだ」って思っているのだろうか、って。

でも、ガウディ展から帰ってきて思った。
ガウディは、みんなでつくりあげたかったのではないかなって。

もちろん、自分の手で出来るところまでやりたかっただろうし、完成に近い姿もみたかったとは思う。

でも、彼の 深い魂からの願いは
ガウディという一人の天才がつくったのではなくて、一世紀以上もの時をかけて、時空を越えて全人類でつくりあげることだったんじゃないかなと。

だから「私の依頼人は急いでいない」と言ったのではないかな。(依頼人というのは神のことね)

想いを継いだ弟子たちが資料を復元し、後世の人が最新のハイパーテクノロジーを駆使して設計をサポートし、ひとつひとつ職人さんが手作業でパーツを作成する。

多くの人が見守り、みんなが少しずつ出したお金が建築に使われる。

みんなでつくるっていいなぁ。

⁡ガウディ展で買ってきたガイドブック、まだまだ全部読み終えていないのだけれど。
もっとガウディのこと知りたいなぁ。
そして絶対観に行こう。

「いつか絶対みにいくんだ」って思って 大学の第二外国語はスペイン語を選択したものの、なかなか実現せず、ほぼ忘れてしまっていたんだけど、準備を始めようかな。

サグラダ・ファミリアを見守る人類のひとりとして、⁡私は私に、できることをしよう。

ガウディ展 情報

NAKEDmeets ガウディ展

開催場所
【東京】2026/01/10~03/15 寺田倉庫G1ビル
【大阪】2026/04/17~06/15 VS.(グラングリーン大阪内)

チケット代
【平日】大人\2,700、小中高\1,900
【土日祝】大人\2,900、小中高\2,100

東京は終わってしまったけれど、大阪はこれから。
難しいの承知で言うけれど、行くなら平日がおすすめかな…

というのも、読み物系の展示物が多いので、じっくり読めないままに人に流されていくと、「なんかよく分からなかった」という感じで、良さが伝わりきらないかも…?

公式サイトはこちら↓

ガウディ展名言2

写真はすべてガウディ展で撮影したものです。一部を除き撮影がOKだったのでシェアしています。

タイトルとURLをコピーしました